バンパー&ウィンカー塗装。
世の中もGWに入ったと言うことで、凸もGWらしく今しか出来ないことをしようと思っていた。
そこで兼ねてから気になっていたバンパー(正確にはフロントリップスポイラー)の塗装をしようと思う。
何故リップを塗装することになったのか、それは今をさかのぼること5ヶ月前、板金塗装から帰ってきた
ばかりの我が愛機MR2。リップが以前に比べて数段下がっているほどの大きなものであるにも
かかわらず何も考えずに会社の駐車場に突っ込んだ凸。
『バキャーン!!』 Σ(゚□゚;)!!
と激しい音がした。
そう、車高も下がっており、リップも大きくなったのなら、駐車場の段差を気にしなければならないのは
チューニングカーに乗っている以上切っても切れない宿命なのだが、うっかり忘れてしまっていたのだ。
「ああぁ・・・戻ってきて3日も経たないうちに割ってしまった・・・。また修理かなぁ・・・」
と思い、恐る恐る車を降りて見てみると・・・。
ををををーーーっ!!!
割れてない!それどころか傷一つ無いのである!!
正直な話、割れていないことにはかなり驚いた。『絶対に割れた』、と確信のあるほど
大きな音がしたのだ。さすがはウレタン樹脂。FRPには無い最大の利点を早くも
発揮してくれたのだ。もうトラスト様に感謝感激雨霰でした。
さておき、傷一つ無いものの、まったく何も跡が残らなかったのか、というとそうでもない。
さすがにぶつかった瞬間には激しくひしゃげたらしく、まだ固着しきっていなかった
塗装が割れてはがれてしまったのだ。
まぁ、そんないきさつがありまして、GWにちゃんときれいに塗装してやろうって事になったのだ。
とはいえ、そんなに大きな面積でもないのでササッとできるやろうって事で
たいした下調べも無くしれっと作業を開始。(をい)
@まずは依然磨いたところを再度600番のサンドペーパーで水砥ぎをしてみた。
塗装のはがれたところは段差もあったのだが、水砥ぎだけで凸凹はあんまり無くなった。グレイなのはサーフェイサーだね。
Aひとしきり磨いて凸凹をなくしたらウィンカーレンズやナンバープレートをはずし、マスキングをしてみた。
今考えればちゃんと塗料がつかないようにしてたのはフォグだけ。無知って恐ろしい・・・。
B俺流マスキングが完了したら早速塗装。トヨタブラック(カラーコード202)を大胆に吹き付ける。
こんな感じ。隙間が微妙に凸凹してるのはリップとバンパーの付け根に塗装がつかないように
マスキングをしてみた結果。塗装の凸凹ではない。クリアを吹いてないのでまだぼやけた感じ。
C黒の塗料が乾いたら今度はクリアーを吹いてみる。
ををっ!なんかツヤが出てそれっぽくなってきたぞ!!
Dクリアが乾いたらマスキングをはがして完了!!
な〜んだ♪結構簡単だったな。自家塗装って敷居が高い感じがしたけど
何とでもなるんだな。こりゃあ全塗装も夢じゃないかな♪
と、マスキングをビ〜ッと剥がしたその刹那!!
真っ黒いトヨタブラック(カラーコード202)色の膜も一緒にビ〜ッと剥がれてきたのだ!!
うわぁー!!わーー!!わーー!!!!
~ヾ(゚□゚;)=(;゚□゚)゛ノ~
もうパニック状態である。びっくりして引きちぎったトヨタブラック(カラーコード202)色の膜を持って東へ西へ。
・・・
数分後、我に返り、冷静に対処法を考える。現状、膜の剥がれた部分に剥がれた分だけの段差が出来てしまった。
そこをもう一度磨いて、再び塗るしかない。
もう、頭が真っ白のまま、とにかく何とかしなきゃ、と深みにはまっていく凸。
いくら表面が乾いているとはいえ、完全に乾かすにはかなりの時間を置かねば
いけないだろうに、焦っている凸はとりあえず表面だけ乾いているから、と
何を思ったか再び水砥ぎを試みたのだ!!
もちろんきれいに削れるわけも無く、ぼろぼろと、消しゴムのかすのような
塗料のかたまりが生まれてくる・・・。
もう泥沼だ・・・。
それを何とか拭き払い、その上から再び塗料を吹きかける。
塗った直後はきれいになった。「ふぅ〜・・・。」と思ったのもつかの間、
やはりきれいに磨ききれてはおらず、再び塗ったところからポコポコと
気泡が浮いてきてぼこぼこになってきた。
「えぇ〜・・・。」
と半分泣きながら再び乾くのを待って、再び削り、削りかすを生み、拭き払い、
再び塗装し、そしてまた気泡が生まれる・・・。
それを3回ほど繰り返し、日が暮れてきた。午前中で終わるはずだったのに、
最後の最後に悪魔が潜んでいようとは・・・。
もう夕方になり、精も根も尽き果てた凸。
もうだめだ・・・。と、残り少ないトヨタブラック(カラーコード202)を塗り、
上からクリアを吹いて無理やり終わらせた。
↑ボコボコの図。何が痛いってこのボコボコになった場所、
最初に塗装が剥がれてしまった場所とは
全然関係ないところなんだよね・・・。
色をぼかして塗った事をわかりにくくしようと
思って広範囲で塗ってしまった結果。
いっそのことタッチペンでやった方が良かったような気さえする・・・。
死闘の末にはあっけない結末。そう、『失敗』である。
正面の、しかも結構目を引くところに思いっきりやってしまった。
これはもう『失敗』以外の何者でもなく、当然塗る前の方が
まだましだったと言うオチが憑いてくる。
「ま、良い勉強にはなったけどね♪」
と言える日が来るのはいつだろう・・・。